ママになってUSCPAの勉強を始めた話

USCPA Exam

私は出産してから、USCPA(米国公認会計士)の勉強を始めました。

今日はUSCPAを勉強しようと思ったワケや、勉強と育児のバランス等について書いていこうと思います。

目次

USCPAの勉強を始めた理由

一言でいうと「自分の市場価値を高めたい」と思ったからです。

USCPAは米国の公認会計士資格です。アメリカだけでなく、世界中で認知されている資格で、日本では監査法人や税理士法人、事業会社の経理職等への転職において有利になることが多いと言われています。

私はこれまで目立った資格を持ち合わせていませんでした。
でも仕事が充実していましたし、転職するつもりもありませんでした。

ただ、世界的に成果主義がグローバルスタンダードになっている中で、年功序列型の日本企業に居座ったままでは、どこかのタイミングで評価されなくなるかもな、と漠然とした危機感は持っていました。

加えて、出産育児を経験した後から、今後いつ子供が病気にかかるかわからない、介護で休職するかもしれない、自分が病気するかもしれない、と仕事ができなくなる様々なリスクを考えるようになりました。
そんな時、職場の先輩が「USCPA」について話していたことがありました。

会話についていけなかったので、自分で調べてみたんですが、調べながら「これは正に自分が探していた資格だ!」となったわけです。私がUSCPAに魅了された点は…

  • 米国ではもちろん、日本をはじめとする世界のビジネス界で認知されているグローバルな資格
  • どこに異動しても、どんな職種についても、生かせるビジネススキル・ポータブルスキルが身につけられる(ただ、USCPAの科目によってはテクニカルなものもあります。TAXとか。)
  • 英語力と会計知識を持ち合わせていることの証明になる(外国企業の財務諸表が読めるようになります)
  • 社外(転職市場)でも、社内(昇格・評価)でも、差別化要素になる

です。

現状に満足していても、将来に不安がある自分にとっては、市場価値を高められるチャンスかもしれない。チャレンジしてみたい。そう思ってUSCPAの勉強を始めました。

USCPAは独学?それとも予備校?

USCPAは独学でも不可能ではないと思いますが、その場合かなりの時間がかかると思います。
もし最短で取得したいのであれば、私は予備校に入ることをオススメします。予備校ではオリジナルテキスト、問題集等が用意されていて、試験合格に向けて重要なポイントを教えてくれます。

英語がかなり得意で、日本語の解説無しで大丈夫という方は、Amazon等で英語の書籍がころがっていますので、そちらを購入して勉強するとコストはかなり抑えられます。

予備校は数校ありますが、私のオススメはアビタスTACです。この2つの予備校に通っている方が多いからです。日本ではそれだけ実績があるということでしょう。予備校のコストは正直高いです。ざっくりですが50万くらいの先行投資が必要です。(後述するシッターのコストとか合わせると結構な額かかっていると思います…)

私はアビタスでオンライン学習を進めました。試験は英語ですが、テキストや解説動画は日本語ですし、理解できない点については質問できるオンラインのプラットフォームがあります。(回答にやや時間がかかりますが…)

育児をしている身としては完全オンラインで学習できる点は有り難いです。自分の都合の良い時間、空いている時間で学習しなければならないのでね…

勉強と育児とのバランス

勉強の内容も大変ですが、育児と勉強のバランスには相当頭を悩ませました。結論、勉強と育児の両立はうまくできていなかったと反省しています。振り返って思うことは、周囲のサポートが多ければ多いほど、うまく乗り切れると思う、ということです。反省点も踏まえながら、苦労したことを共有したいと思います。

苦労した点① 勉強時間の捻出

毎日1時間から4時間、日によっては30分しか勉強できない日もありました。この勉強する時間を見つけるのがかなり難しい。そもそもママは忙しいですからね、隙間時間と言われてもそんな時間そもそもないですし(笑)

早く子供を寝かしつけたいので、子供と遊ぶ時間が短くなって、「今日もママはお勉強なの?」と半年間ほど言われ続けました。「なんでお勉強しないといけないの?」とも言われました。

なので、子供達が寝ている早朝4時ごろから起きて勉強することが多かったです。できて1~2時間。あとは、移動時間や子供が夜泣きして夜の変な時間に眠れなくなってしまった時など、臨機応変に。
スマホがあれば基本どこでも勉強できるので、勉強場所の制限はなく、かなり助かりました。

試験直前ウィークは、それなりに勉強したかったので、夫一人に子供を預けたり、ベビーシッターにもきてもらい、時間を確保しました。

今思えば、試験直前だけでなく、お休みの日なども、シッターに子供を預けて、勉強する時間を確保し、子供と遊ぶ時間とのメリハリをもっとつければよかったなと思います。

勉強時間の捻出には人の手を借りる必要があることは間違いないです。

苦労した点② 家族と自分の体調管理

試験を受ける2週間前に、子供がインフルエンザを罹患したときはもう大変でした。
勉強もできないし、自分が感染するリスクもある。
結局その後、自分もインフルエンザに罹患して、充分に勉強できないまま試験を受けることもありました。

試験当日に家族が体調を崩すこともあるかもしれませんし、ここは本当に読めません。
だからこそ、当日何かあっても大丈夫なのに、周りにサポートをお願いするのが得策だと思います。

私は近くに頼れる親族もいなかったので、試験当日、子供が学校や保育園に行けなくなった場合のことも想定して、病児保育ができるシッターを念のため手配してました。お金かかりますけどね。

勉強うんぬんではなく、”自分が設定した受験日に、試験を受けにいく”ということだけで準備が大変でした。

ワーママ・駐妻にもオススメできるワケ

USCPAはサクッと簡単にとれる資格ではありません。そもそも受験資格を得るための手続きに数か月かかりますし、実際の試験も4科目あって、1科目4時間、長丁場の試験です。(私は予備校に入った後で、1科目4時間の試験だと知り、驚愕しました)

資格取得の難易度は、受験する方のバックグラウンドで変わってくると思います。英語が得意の人、会計知識がある人にとっては有利な試験となります。

そんなUSCPAですが、私はワーママ・駐妻ととても相性の良い資格なのでは?と思っています。
私が考えるメリットを整理してみました。

ワーママ向けメリット
駐妻向けメリット
  • 自分の好きな場所、好きな時間で勉強できる
  • 試験日が固定されていないため、自分で試験日を設定できる
  • 会社が資格取得費用を負担してくれたり、報奨金の支給をしてくれる場合もある
  • 異動、転職、海外駐在など将来の事象に備えることができる
  • 英語は嫌でも触れる機会があるため、おのずと習得していく(特に読むスキル)
  • 世界19カ国で試験が受けられる(インドでも受験できる)
  • 現地採用の幅が広がる
  • 帰国してからのキャリア形成(再雇用・転職・独立)にも生かせる

お金も時間もかかるので、簡単に「はい、スタート!」と決断することは難しいことだと思いますが、上記のようなメリットもあります。
もし受験するか迷っているようであれば、長期的に勉強できる環境が整えられるかどうか、想像しながら判断すると安心かと思います。

まとめ

今日は、USCPAの勉強をはじめたきっかけや、勉強をするにあたって苦労した点等について振り返ってみました。

USCPAの勉強で役立ったものについては、また別の記事を起こそうと思います。

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この記事を書いた人

インド(グルガオン)在住。
インドでの生活、子育て、ハプニングなど、もろもろ記録に残したいと思います。

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