インドでの生活立ち上げに思いのほか時間がかかり、前回の投稿からしばらく時間があいてしまいました。この記事では、インドに来てから1か月間の間でどんなことをしたのか、どんな発見があったのか、振り返ってみたいと思います。
Must-do
携帯用SIMの準備・設定
先に赴任していた夫にSIMを購入しておいてもらい、インドについてからすぐにSIMフリー携帯にSIMを差し込んで通信できるか確認しました。
WhatAppのダウンロード
インドではLINEではなくてWhatAppというアプリを使って連絡をとります。プライベートメールアドレスでの連絡よりも圧倒的にWhatAppで連絡を取る機会の方が多いです。
ファミリードライバーや職場の人への挨拶・お土産のお渡し
インドに駐在する日本人のほとんどにドライバーさんがいます。ドライバーさんとの顔合わせや連絡方法の確認はマストです。
FRROの申請
インドに長期滞在する場合、入国後14日以内にFRRO(インドの外国人登録局)に登録をする必要があります。わたしは夫に丸投げしました笑。
支払い方法をマスター
インドで働いている人は銀行口座を持っているので、様々な支払い方法を選択できますが、働いていない場合(私のように駐在妻として帯同する場合)基本的に現金か、働いている人のクレジットカードやデビットカードを借りて支払うしか方法がありません。インドではUPIというQRコード決済(日本でいうPayPay)が普及していますが、銀行口座を持っていないと使えません。(裏技はあるようですが、ここでは割愛します)
利用できるトイレの発掘(自宅以外)
トイレに行きたくなった時のために、綺麗なトイレがどこにあるのか、行くところ行くところで調べました。
受診する病院の情報収集
病院が開いている時間帯、車での行き方(ドライバーに覚えてもらう)、受診に必要となるもの、電話番号等、もしもの時にすぐに病院を受診できるよう事前に情報を調査しました。
飲料水の調達、水質の測定など水事情の管理・調査
インドの水道水は飲めません。キッチンに設置されている浄水器の水(通称ROウォーター)、ウォーターサーバーの水は水質に問題がないので飲めます。スーパーやオンラインで買えるペットボトルの水は実際水質測定器で測定してみると、水道水の品質と変わらなったりするので、緊急事態の時や外出している時にしか飲まないようにしています。インド人に聞くところ、あまり管理体制がよくないそうです…。インド人に聞いたところ、ROウォーターが一番安全と言っていました。水質測定器は日本から持ってきましたが、インドでも買えます。
知り合いを作る
ネットの情報には限界がありますし、インドのネット情報は更新されず古いこともしばしば。知り合いをつくってローカル情報を仕入れることも大切です。はじめはドライバーさんから情報を得たり、パートナーやパートナーの職場の人から情報を仕入れたりしました。
子供関連
病院の受診
インドにきてから子供の咳が止まらなくなり、住み始めて2週間くらいの間に病院を何度も受診しました。日本から薬も持ってきましたが、インドの病院を受診した際にはインドの薬を飲ませました。空気や水、食事が日本とは変わるので、皆だいたい体調を壊すと先生が言ってました…。
チャイルドシートの調達
インドにきてまず驚いたのは、交通事情です。車線は無視、車間距離ゼロ、クラクションは鳴りやまない、信号が少なくUターンエリアがたくさんある。とにかく日本の交通事情とは違いすぎます、危ないです。なのに、だれもシートベルトをしていません。後席シートベルトの着用が既にインドの法律では義務化されていることを認知している人が少ないです。私のドライバーも「後部座席におけるシートベルトの着用ルールはありませんよ」と言っていましたが、実際は違います。ご家庭の考え方にもよりますが、我が家ではチャイルドシートをインド(Amazon)で購入して利用しています。
学校の見学、入学手続き
日本にいる間にいくつか目星をつけていたインターナショナルスクールを見学しました。学校の教育方針や設備、学費等についても見学時にヒアリングしましたが、実際に登園されているお子さんの家族から情報を集められると生の声が聞けて良いと思います。
インド伝統衣装の調達
学校に入ったその週に、「あさってKurta(スーツ)かLehenga(長いスカートのこと)が必要だが準備してください」と言われました。インドでは学校に伝統衣装を着て登校する日があったりします。なんて発音するの?なにそれ?状態でしたが、学校の先生やママ友にヒアリングして、どうにかこうにか理解しました。インドにはたくさんのモールがあるので、いけば調達できると思います。ちなみにインドの学校ではいきなり明日はあれやります、これが必要です、といった連絡が入るそうです。たしかに1か月間の間でもこういった連絡が2、3回はありました。
オムツの調達
まだオムツが外れていない子供がいるため、インドのオムツをいくつか試しました。意外でしたが、オムツ売り場にはいつもマミーポコがあります。売り場のお姉さんも「made in Japan!!」と売り込みしてきます。日本でも見かけるオムツブランドとしてはパンパースとマミーポコがあるので、それぞれトライしてみましたが、わが子は大丈夫そうでした。
子供の遊び場を探索
私が住んでいるグルガオンには子供が遊べるプレイエリアがたくさんあります。子供を学校に入れるまでの間、四六時中家にいるのも可愛そうなので、はじめの1か月はよくいろんなプレイエリアに連れて行きました。
生活環境の整備
自宅アパートの清掃・修繕
ドアの巾木が壊れていたり、バスルームから異臭がしたり、シャワーヘッドの角度がおかしかったり、壁が変色していたり、、、といったぐあいに自宅のいたるところでメンテナンスが必要でした。毎日のように業者がきてました。管理会社の人は英語を話せますが、修繕を行う人はローカルの方で英語を話すことはできません。何を言っているのかもわからない上に、どうやって修繕しているのかもわかりませんでした。おうちの環境がなかなか整わず、かなりストレスでした。
自宅アパートのファシリティの確認
住む場所によると思いますが、日本人が住むようなアパートにはだいたいプール・ジム・美容室・コンビニ等があります。ただ、何時から開いているのか、どうやって利用申請するのか等、だれも教えてくれませんでした。同じアパートに住んでいる人と知り合いになったり、実際に出向いて従業員からヒアリングして情報収集しました。
スーパー、レストラン、リカーショップ等の探索
グルガオンにはSPAR、Smart Bazaar、Reliance SMARTといった大型スーパーがあります。食べ物だけではなく、生活雑貨も売っているので便利です。日本でいうイオンみたいな感じでしょうか。レストランはたくさんありますが、子供や辛い物が苦手な人でも食べれるものを出してくれるレストランを探すのは大変です。マクドナルドのハンバーガーも辛いし、バーガーキングのナゲットも辛いです。困ったときは日本食レストランが安心かもしれません。
お酒はスーパーには置いていないので、酒屋さんに出向かなければなりません。金ぴかのショップがあったら、それはおそらく酒屋さんですね。
生活必需品の買い出し
例えば、野菜を洗う洗剤、割れないコップや食器、カラトリー、オムツやキッチンペーパー、芳香剤、シャンプーやボディーソープ、洗濯洗剤、洗濯ばさみやハンガーなどを購入しました。すぐ利用するものは日本から持ってきてもよいかもしれませんが、インドでも購入できます。ちょっと困ったのは子供たちのお菓子です。航空便や船便が届くまでの間、インドで食べれるお菓子を探すのが地味に大変でした。
機内持ち込みしたスーツケースの荷ほどき、航空便の受け取り
航空便の通関手続きには入国印の押されたパスポートが必要とのことで、運送会社にパスポートを1週間ほど預けました。大変だったのは、住んでいるアパートへのトラック入館申請です。管理会社を挟んで連絡したのですが、私が住んでいるアパートでは、祝日での荷物搬入が禁止されていたり、入館するトラックの大きさに制限があったり、と聞けばルールがいくつかありました。運送会社と搬入日を調整したのに、アパート側に「その日は祝日だからNGだよ」と言われ、日程を再調整することになりました。
掃除をしてくれるメイドさんとの関係構築
我が家は賃貸管理会社がメイドさんを派遣してくれており、そのメイドさんが掃除や食器洗いをしてくれます。清掃する場所や頻度は管理会社が決めていますが、掃除の方法などオーダーすればやってくれます。食器を洗ってもらうとき、最後のすすぎはROウォーターでやってね、と我が家ではお願いしています。
空気清浄機の設置・追加購入
日本から空気清浄機は持ってきましたが、部屋の数・広さに対して物足りなさを感じ、追加購入しました。また車内用の空気清浄機もインドで購入しました。
Amazon・Blinkitの利用
どこに何が売っているのかわからないものや重たいもの、大きいもの等はAmazonやBlinkitを利用して購入しました。Amazonにはほとんどのものが売っていますが、日本のAmazonとは使い勝手が異なります。まず配送期間が長いです。1週間くらいかかることが多いです。また金額の高いものについては、配達時にOTP(One Time Password)を配達業者に伝える必要があります。置き配ができるものは安いものに限られます。あと段ボールが臭いので、配達された後はすぐに開梱して段ボールを外に出しています。
Blinkitは注文して15分くらいで商品が届く画期的なオンラインサービスです。水、ジュース、文房具、食料等比較的何でも注文できますが、ブランド数は少ないです(メーカーはあまり選べません)。Blinkitを使い始めると自宅で買い物が完結しちゃいます。
AmazonもBlinkitも便利なのですが、支払いがやっかいです。日本のクレジットカードは使えませんでした。インドで働いている人の銀行口座・デビット/クレジットカードを登録しないと使えないようです。
最初の1か月間を振り返って考えたこと
初めの1か月はとにかくインドでの生活に慣れることに必死で、あっという間に時間が過ぎていきました。我が家は子供がいるので、子供を学校に入れるまでの間は基本的に子供に時間を取られてしまい、荷ほどきや掃除、整理整頓に時間を取ることが難しく、学校に入れるまでの間は家の中がめちゃくちゃごちゃごちゃしていました。インドには子供が遊べるプレイエリアがたくさんあるので、とにかく毎日プレイエリアに行って子供のストレスを発散させていましたね笑。
またインドのインフラは日本とは全く違います。水事情、交通事情、食べ物、電気、あと空気も違う。最初の1か月はこのインドのインフラと向き合うことに全力を尽くした気がします。
インドの生活立ち上げ【2か月目】の内容については、また別記事にしたいと思います。